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リウマチの発症予防 最新情報 リウマチは、初期症状のうちに・・・

リウマチの発症予防について

長年の研究の結果、関節リウマチの発症原因の40%程度が遺伝子によるものと推定されています。

では、残りの60%は何なのでしょうか?

ウィルス感染や細菌感染、肉体的・精神的疲労やストレスなどによる免疫システムの微妙なバランスの崩れが残りの60%だと考えられています。

たしかに、40%をしめる発症要因の遺伝子をかえることはできません。

今まで、関節リウマチの発病を防ぐ方法はないとされていました。

しかし、最近の研究ではタバコや受動喫煙をやめることが同じ遺伝子を持った患者さんのなかでの関節リウマチ発病率をある程度低下させることがわかっています。つまり、リウマチの発症を予防する第一歩はタバコを吸わないことなのです。喫煙者は口腔内細菌や腸内細菌のバランスが崩れることがその一因ではないかと考えられています。

また、最近になり薬である程度の発症予防ができる有力な証拠が発表されました。

オランダ、ライデン大学のH.Dongenらの画期的な臨床研究によるものです。

ほんとうに症状が出始めの段階でMTXをがっちり投与してしまえば、小さいうちに病気の火を消して高率に関節リウマチの発症(=ほんもののリウマチへの進展)を抑えることが可能なことが明らかになったのです。

研究の要約はこちらをクリック 

ただし、この早期MTX投与は、軽いリウマチっぽい症状のある人全員に行うわけではありません。ほんとうのリウマチに進行する見込みの高い人を判別して投与する必要があるのです。

今までは、これを判別する良い方法がありませんでした。

実は放っておいても自然に良くなってしまうようなタイプの人や、ほんとうのリウマチ(=関節リウマチ)には進まない人にまで、余計な治療を与えてしまう恐れがあっ たため、なかなかほんとうの早期治療に踏み切るには難しい面があったわけです。

今までのリウマチ因子検査よりはるかに鋭敏で、正確に関節リウマチの発症を予測できる血液検査が抗CCP抗体という検査です。2007年4月から保険で700円程度(3割負担の場合)で、できるようになりました。

まだ、調べていない方は是非調べてみることをおすすめします。

もし、抗CCP抗体が陽性で、関節症状がある一定レベルで続けば、MTXを即座に投与し、症状が消失するまで続けるのが、現在の自由が丘整形外科の方針になっています。

自由が丘整形外科では2010年に改定された、世界的な関節リウマチの診断基準を満たす前の段階でも、必要があればMTXの投与を開始しています。

ただし、抗CCP抗体陽性でも症状がまったくないかたに投与することまではおこないません。ある程度の症状が出るまで待っても手遅れになることはないからです。

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