専門医によるリウマチ治療最新情報

リウマチの新しい注射薬 生物学的製剤治療

レミケード・エンブレル・ヒュミラ・アクテムラ最新情報

生物学的製剤、抗TNFアルファ薬、抗サイトカイン治療などと呼ばれます。

すでに特殊な治療ではなく、MTXとならびリウマチ治療の大きな2本柱になっています。全世界・日本で過去数年間の大きな実績により安全性が確立しています。難点としては治療費が高いことです。 (3割負担で月2-4万円)

それさえなければ、本当は全員に処方してあげたいくらい、安全でよく効く薬です。

1.サイトカインとは?

リンパ球などの細胞が分泌する物質で、いろいろな種類があり、全身のからだの働きを調節しています。特に免疫の働きに重要な役割をしています。正常な状態では、これらサイトカイン同士のバランスがうまくとれているのですが、関節リウマチの患者さんの体内では、このサイトカインのいくつかが過剰に産生され、関節炎を起こすと同時に骨や軟骨など自分の身体の組織を破壊していることがわかってきました。

2.抗サイトカイン療法とは?

リウマチの患者さんで、特に関節の破壊、炎症の原因になっているのが、TNF-αやIL-6というサイトカインです。TNF-αの働きを抑える薬がエンブレル・レミケード・ヒュミラの3種類で、IL-6の働きを抑えるのがアクテムラという薬です。

3.効果は?

70%以上の人に効果があります。効果の高い薬で、劇的に効いて症状がほとんどなくなってしまうことも期待できます。 今までの薬と違い、効果がすぐに(2-3週)現れるのが特徴で、投与された翌日に体が軽くなったと言われる方もいます。

4.投与方法は?

レミケード・アクテムラは点滴で投与します。入院は不要で外来で点滴します。 アクテムラは1ヵ月1回、レミケードは2ヶ月に1回の間隔で点滴を続けていきます。1回の点滴に約1-2時間かかります。

それに対し、エンブレル・ヒュミラは皮下注射で簡単に終わりますが、最低4週間に1回の通院が必要になります。自己注射もできます。

5.副作用は?

発疹などの軽いアレルギー症状が他の薬剤と同じように起きることがありますが、抗がん剤のような強い副作用はありません。最も重要なのは、免疫機能がやや落ちるため結核・肺炎などの感染症を発症しやすくなることです。使用経験の豊富な施設で投与を受けることが重要です。

自由が丘整形外科は、単独施設として全国有数の投与経験(リウマチ生物学的製剤(エンブレル・レミケード・ヒュミラ・アクテムラ・オレンシア・シンポニー)の投与例は累積1520名、投与継続中850名以上(=2012年11月調べ)があり、大きな実績をあげています。その規模は多くの大学病院をうわまっています。

6.どのくらい続けるのですか?止められないのですか?

2-3年は続けることが普通ですが、途中で治ってしまって完全離脱できる方も時にみられます。また、効果がはっきりしない場合には止めてみればいいのです。高価な薬ですから、効いているのかはっきりしないのに続けるのはよくありません。担当医としてよく話し合ったうえで決定することですが、試しに止めてみることで症状が悪化し実は効いていたということがはっきりすることもあります。

すぐに、再開すれば問題ありません。それはそれで、以降自信をもって投与できるからいいのです。

7.飲み薬は必要なくなるのですか?

MTXは続けます。両者が合わさって最大の効果をあげます。 まずは、プレドニンの量を減らすことが第一目標になります。

次の質問は、生物学的製剤(レミケード・エンブレルなど)は一生続けなければいけないの?

前の質問は、リウマチの血液検査が陽性だった場合の対処法は

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